日本庭園の花たち2
野菜 種だけでなく、日本庭園や茶庭の木陰には、センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)といった小型の灌木が植えこまれているのはごく普通なことである。
センリョウは植物学的にマンリョウと遠縁のものであるが、ここではセンリョウはさしおいて、マンリョウの仲間を見てみよう。
マンリョウの仲間は日本に三種あって、マンリョウ、ヤブコウジ(藪柑子)、カラタチバナ(唐橘)のいずれもが、たいへん重要な古典園芸植物界の大物なのである。
いずれも樹木性であるが、きわめて小型で、ヤブコウジは一〇~二〇センチ、カラタチバナは四〇センチ、マンリョウは時とすると一メートルにもなるが、通常五〇センチくらいである。
濃緑色の葉は常緑で耐陰性の強い植物である。
冬になると大豆ほどの赤い果実をつけ、それが観賞の中心となることもあるが、たいして目だつ植物ではない。