日本庭園の花たち1
日本では冬期には室内で保護を要する種類が多い。
東洋蘭はその中のスルガラン、キンリョウヘンなどは江戸時代に導入されたが、その頃には重要視されていなかったらしく、記録は当時の園芸書の中で貧弱である。
東洋蘭が日本で大流行となったのは明治以降のことで、現在がまさに東洋蘭の最高流行期であろう。
それは一つには中国、台湾からの輸入が容易になり、また日本国内でのカンラン、シュンランなどの自然変異株の探索が進行したからであろう。
中国、台湾からの輸入と日本の変異株をあわせて、ペンタキープの必要な東洋蘭はその共通の特性の範囲内では、花色その他の変りものをふくめて、いまは膨大な品種数があり、珍品はたいへんな高価格となっている。
ところがこの多数の品種の中には「柄物」と称される縦縞の斑入り品種がたくさんあって、尊重されている。
日本人の斑入りに対する強い嗜好は、斑入り植物一般については文化・文政の頃より衰えてきたようだが、それはいま東洋蘭でみごとに発揮されているわけである。