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2010年12月 アーカイブ

フリフリ

ヒーリング 東京へ行こうと思って図書館で本を借りてきた。

フリでもいいのかも。

「笑うのは寒い朝に車を出すのと同じこと。

イグニションが入れば、エンジンがかかる。

つまり横隔膜はバカなので、作り笑いと本当の笑いの区別がつかないのである。

うまくいかなければ、鏡の前でやってみよう。

しかつめらしいヘンテコ顔を見るだけでも、おかしい。

または友達とふたりですわって、笑うフリをすれば、成功の確率も二倍になる。

もっとニッコリしよう私は楽しみによって、あれこれの病気やその他の人生の凶事と戦いながら、にっこりするたびに、いや声をあげて笑うたびに生きている。

声を出して笑うのがむずかしければ、顔だけでもニッコリしてみる。

顔がアップした状態になれば、戦うべき重力も減り、もっと楽に笑えるようになる。

要は「まず型より入れ」だ。」

仕事、家族…つれづれ 3

「娘よ、幸せになれよ」。

手酌をしながら、男はくどくど、まだ原則にこだわっている。

本当に人間は一人一人バラバラで生きればいいのか。

家族はつくってもいい、つくらなくてもいい、そんな程度のものなのか。

男はこれまで、夫婦は相補い、助け合えれば一番、と思って生きてきた。

家族のたあに、子どものために親が苦労するのをいとわずやってきたつもりだ。

「ああ、面白かった」。

ようやく、好きなドラマが終わって女房はこちらを向いた。

「寒いわね。

あなた、もうお茶にしたら」。

男は「女が頭が良く、生活力があると、結婚がどうでもよくなる」というのがまだ気にいらない。

女房がお茶を持ってきた。

「寒いわ。

明日は冷えるわ」「寒いね。

明日の朝は嫌だな」突然、女房が笑い出した。

「寒いね、と言えば、寒いね、と答える人のいる温かさ」男も思わず苦笑いして相槌を打った。

女房は先刻から男がまた娘の結婚のことをぼんやり考えていたのを知っていたのだ。

娘は渋"谷の街を男と腕でも組んで今ごろ、終電にでも乗ろうとしているのか、まだ会社で仕事をしているのか。

「あいつ、早く結婚すればいいのに」。

ひとりで生きるには人生は寒い。

親としても本当に心配ですね…。

仕事、家族…つれづれ 4

今度は、同窓会の話です。


男の胸は弾んでいる。

中学以来、思い焦がれていたマドンナと膝をすり寄せて座っているのだ。

「夢がかなった、三〇年目の同窓会で」男はもうそれだけで、新幹線に乗って帰ってきてよかったと、じーんと感激している。

昔の秀才やクラス一の美人が、"昔の名前で出ています"という歌ではないが、今でもそれを鼻にかけて、"クラス一番"のように振る舞っては、座は白ける。

そうかといって、現在の社会の地位や風体だけで各人を値踏みするわけにはゆかない。

みんな幼いころの言動、素行、いわば人品骨柄を知っているのだ。

だから同窓会の幹事は籤引きで席を決める。

男はそのため憧れの女の隣に座るという予想外の恩恵にあずかった。

「彼女は変わっていない。

亭主に満足しているのだな」。

男は彼女が注いでくれた杯を重ねながら、不増なことを考えている。

みながわいわい言いながら、それぞれが居心地のいい席を見つけて移動し、座は落ち着いてゆく。

男は席を変わらずにいるのだが、だんだん不機嫌になっている。

「君は勉強ができるだけで、女には関心がなかったよなあ」。

昔の悪友が入れ替わりにやってきて、男に無礼な口をききながら、隣のマドンナにはなれなれしく口をきいてゆく。

自分は憧れていただけなのに、こいつらは彼女と昔から何をやっていたのだ。


やはり、こういったことが同窓会の醍醐味というところでしょうか。

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